イスタンブールに日本留学風！

2024年は、トルコと日本の外交樹立100周年を迎える年であり、両国間の友情の絆をさらに強化するために、トルコにおいても多くの記念行事が開催されています。

10月下旬、九州大学 (日本留学促進のための海外ネットワーク機能強化事業 中東・北アフリカ地域拠点、通称J-MENA)トルコオフィスは、トルコの学生やその保護者に日本留学の魅力を紹介する機会として、4日間にわたる日本留学イベントを企画・運営しました。

このイベントでは、日本留学のプロモーションはもちろん、トルコと日本の学術・学生交流の新たな道を拓き、文化的・科学的な関係を深化させることを目標としていました。

日本からの参加機関からは、イベントを通じて、教育プログラムに加え、先端的研究についても紹介がありました。トルコの学生の興味を引き付けたこのイベントは、日本で学ぶことを検討する学生にインスピレーションを与えるとともに、トルコにおける日本とのさらなる学術的・文化的協力の発展に向けた希望のある一歩となりました。

イベントの概要

今回のイベントには、日本から九州大学（J-MENA拠点校）、筑波大学、名古屋大学、東京外国語大学、ヒューマンアカデミー日本語学校、日本学生支援機構（JASSO）6つの機関が参加しました。

プログラム：

10月25日

参加機関ともにトルコの有力私立大学 コッチ大学を訪問し、各機関の紹介を行う日本留学セミナーを開催しました。当イベントは、授業の時間帯に開催されたにもかかわらず、50名以上の学生が参加し、会場からは質問も多く寄せられました。各機関の代表者と直接対話ができる貴重な機会を得た学生たちからは、日本での学びに対する興味や意欲を感じることができました。

名古屋大学担当者がプレゼン中

セミナー集合写真@コッチ大学

10月26・27日

ボスポラス・ヒルトン・ホテルで行われた第44回IEFT海外留学フェアでは、日本ブースが大きな関心を集め、5千人を超える来場者に対し、日本留学を紹介する機会を得ることができました。学生と保護者は、日本の参加機関のブースを訪問しながら、出願要件などオンラインだけではなかなか理解が難しい情報を各機関の担当者に質問していました。

九州大学J-MENAオフィスブース担当者 （Dr. Khaoula Bensaida助教授,Merve Dag Al-Sharefeen学術研究員

第44回　IEFT留学フェアにて日本ブース担当者　集合写真 （イスタンブール日本国総領事館、九州大学、名古屋大学、東京外国語大学、筑波大学、ヒューマンアカデミー日本語学校、在トルコ日本人学生）

10月28日

最終日には、在イスタンブール日本国総領事館の協力のもと、「イスタンブール日本留学フェア」が開催されました。会場となったイスタンブールのテキフェン・タワーには、約400名が集まりました。当日のイベントは、笠原謙一在イスタンブール日本国総領事による開会のご挨拶、九州大学の清水周次副理事からのビデオメッセージで幕を開けました。

ホールで開かれた留学セミナーは、J-MENAトルコオフィスの留学コーディネーターの日本留学に関する説明で始まりました。続いて総領事館の担当者から文部科学省奨学金（MEXT奨学金）に関する説明を行われました。各参加機関からも英語プログラムや出願要件、奨学金などについて説明が行われました。同時並行で開催された各機関の個別ブースには学生や保護者が多く集まり、より具体的に学べる分野、出願情報の個別相談の時間となったようです。

4日間の日本留学イベントには、多くのトルコ人学生・保護者が参加し、日本留学への関心を高める非常に良い機会となりました。大学や語学学校の担当者と直接コミュニケーションを取ることで、日本留学への理解を深め、自分の将来キャリアパスの一つとして日本留学を選択肢の一つとして意識する学生も多く、イベント終了後にも多くの問い合わせを受けています。

今後も同様のイベントをトルコの他の都市や大学でも開催する機会が得られればと考えています。それによりさらに多くのトルコ人学生が日本留学を志すきっかけになると期待されます。最後に今回のイベント開催に協力をいただいた、在イスタンブール総領事館、参加機関の皆さまに感謝を申し上げます。