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アンカラで日本留学説明会を開催:300名以上が参加

2025年4月13日、九州大学J-MENAアンカラオフィスは、在トルコ日本国大使館およびトルコ共和国国民教育省 学生支援・広報局と協力し、「日本での留学機会:政府の方針と奨学金」というタイトルで説明会を開催しました。会場となった土日基金文化センター(アンカラ)には、日本留学を目指す300名を超える学生と保護者が来場しました。

約2時間にわたるプログラムは、九州大学国際担当副理事 清水周次教授のビデオによる開会挨拶から始まりました。その後、在トルコ日本国大使館の本村宏明公使より、日本政府の留学生受け入れ政策およびJ-MIRAIビジョンについて説明があり、日本が2033年までに留学生数を40万人に増やす目標を掲げていることが紹介されました。

続いて、九州大学アンカラオフィスの学術研究員 ダー・エルシェレフィン・メルベ(Merve Dağ Al-Sharefeen)氏より、日本の学部および大学院課程への出願プロセスについての全体的な説明が行われました。また、小谷野真奈美氏(日本大使館)は日本政府(MEXT)奨学金について詳しく説明し、アーイシェ・チョバノール(Ayse Cobanoglu)博士(国民教育省)はYLSY奨学金制度について情報提供を行いました。

参加登録フォームのデータによると、参加者の51%は学部生であり、工学系と人文系が最も人気のある分野でした。プレゼンテーション後の質疑応答セッションでは、奨学金申請書類や日本での生活、就職の可能性など、多岐にわたる質問が寄せられました。また、「日本で友人関係を築くことの難しさ」といった懸念についても意見が述べられました。

さらに、過去10年間でYLSY奨学金により日本で学んだ学生がわずか36人にとどまっていることが明らかにされました。2024年のYLSY奨学金の総定員は204名であるにもかかわらず、イギリス、アメリカ、ドイツが最も多く選ばれる留学先であることが報告されました。このような背景から、日本への留学希望者を増やすためにはより多くの広報活動の必要性が強調されました。

今回のイベントは、近年アンカラで開催された最も包括的な日本留学プロモーション活動の一つとして注目され、トルコ人学生の日本留学に対する関心と認識を高めることに大きく貢献しました。

 

 

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